妊活治療 症例報告①-5

妊活治療のブログ、久々の投稿です。

ちなみに前回の治療はこちらからご覧いただけます(^-^)

ブログは久々ですが、治療は続いておりました。

鍼灸での妊活治療に興味があるけど踏み出せない…

という方の参考になればと、患者さまのご好意のもと載せています。

治療は現在も継続中。

治療経過と共に妊活に必要な情報、身体がどうなっていて出来にくいのか、

鍼灸を続けてどう変わっていくのか…

そんなことが分かるように載せていきます。

妊活治療 Tさん(43歳)の場合

8月4日(土) 5回目の治療

厳しい暑さが定着していた5回目の治療日。

来院したTさんはなんだか少しお疲れのように見えました。

身体を診させていただくと、

脈…腎だけでなく全体的に弱い

舌…全体的に白い→寒虚証

お腹…下腹部に凹み→腎虚証

むむむ…

もともと体質的に腎虚証の症状をお持ちのTさんですが、

これだけ身体のどの部分を見ても腎虚の症状が出ているというのは初めてでした。

腎経のツボにも反応が出ていました。

 

お話を伺うと

○この時期は仕事が忙しいとのこと

○ご主人の出勤時間も早まり、それに合わせて現在は5時半に起床するようになったこと

思い当たることはこんな感じでした。

ちなみに基礎体温はこんな感じに…

 

うんうん、基礎体温は悪くなってないですね!よかったよかった。

 

ご本人はそれほど強く疲れを感じていたわけではなかったですが、忙しさや、環境の変化はストレスの要因です。

そのような身体の状態でしたので、その日はいつもの妊活治療に加え、頭や手足にあるツボを使ってストレスに対する治療も行いました。

 

☆ストレスと妊活についてちょっと…

東洋医学では不妊症になる方にはいくつかのタイプがあるとされています。

1つはTさんと同じ腎虚証。

他には『肝鬱』という状態があります。

肝は腎と同様、女性器にとても重要な役割をする臓器です。そんな肝はイライラやストレスが溜まると機能が低下し、女性器の働きに大切な、気血の流れがうまくいかなくなってしまいます。

また東洋医学では『腎は肝を生む』という性質があります。

腎は肝の機能を助けるということです。腎虚証の方は肝の働きの助けも少なく、肝の気が不足し、肝鬱になりやすいのです。

肝鬱になると、無排卵や卵巣機能不全といったことが起こるとされています。

ですので、ストレスを強く受けることは妊活治療にとってよくないわけです。

 

さてさて、そんなストレスの治療に対して使うツボを紹介します!

『百会』(ひゃくえ)というツボです。

両耳の耳尖を結んだ線と正中線とが交わるところに取ります。

 

 

 

百会のツボはストレスや自律神経の乱れにいいとされているツボです。現在では東洋医学の見方だけでなく、ラットを使った研究で、西洋医学的にもその効果が証明されているツボです!!

不妊治療は身体的にも精神的や金銭的、時間的にもストレスを伴うことがあるのが現状です。そのせいで、妊娠しにくい身体になってしまっていたら本末転倒です。

ストレスを感じたら是非、百会を指圧してみてください。また、身体のことだけでなく、精神的なことも、どうぞお話きかせてください。

今回の治療後、Tさんも仕事の夏休みが控えていたので、ゆっくり身体も心もリフレッシュしてきて頂きたいと思いました。

 

Tさんは来月からまた、西洋医学での妊活治療もされるとのことでした。

鍼灸治療を初めて約4ヶ月。

卵巣で卵子が出来るのも3~4ヶ月かかると言われています。

つまり、次の治療で採卵される卵子は鍼灸治療の効果を十分に受けているということです。

いい結果が出ることを祈っております☆彡

 

 

 

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