男性に読んでほしい妊娠・出産のこと③~逆子編~
しばらく妊活についてのブログが続いたので、久々に妊婦さんについてです!!
もちろんこれからママになる方も読んで頂きたいです。
でもママを控えた女性は自分でたくさん調べますよね☆
男性は?パパになる前にママになる女性のこと、調べてくれていますか?
知ってくれる男性が増えると、これから楽しみと、それ以上に不安でいっぱいのママの心の支えになります♡
男性の皆さん!!是非是非読んでくださいね!(^^)!
逆子(骨盤位)とは、本来出産に備えて頭を下(産道)に向けている赤ちゃんの姿勢(頭位)が正常な向きに対して、足が下を向いている状態をいいます。
逆子だと悪いの?
現在の日本では逆子の場合、38週で予定帝王切開を行うことがほとんどです。
というのも、普通分娩(経腟分娩)を逆子で行うと
①破水時に臍の緒が先行して出てしまうことが多く(臍帯脱出)、
②それにより頭で臍の緒を圧迫してしまうことがあります(臍帯圧迫)。
③臍の緒が圧迫されると酸素が赤ちゃんに行かなくなり胎児仮死におちいります。
④また、鎖骨骨折や腕神経叢麻痺のリスクもあります。
第3版 病気がみえるvol.10 産科 胎位の異常より
そういう理由で、現在は帝王切開を行います。
もし、帝王切開の予定日前に破水してしまったら、すぐに救急車を呼ぶべきか、様子をみてタクシーで向かうか、病院から指示が出ていると思いますので、パパも確認しておいてくださいね!
赤ちゃんにとっては断然帝王切開が安心です。
でも帝王切開だってリスクはあります。リスクのない手術はありません。
お母さんの身体の負担を考えれば普通分娩(経腟分娩)が
お母さんにも赤ちゃんにも安心な出産だと私は思います。(どんな出産も大変ですが…)
逆子をなおす方法としては外回転術や逆子体操があります。
外回転術とはお腹の上から手で赤ちゃんの頭とお尻の向きを変える方法で、医師しか行えません。が、常位胎盤早期剥離や切迫早産等のリスクがあるため行わないことが多いです。
逆子体操はお腹の大きい妊婦さんにとって楽ではなかったりしますし、お腹も張りやすくなります。
鍼灸治療では、逆子の治療も行えます。
しかも逆子体操より鍼灸治療の方が帝王切開率が減少するという報告もあります。
鍼灸が妊婦さんの力になれることの一つが逆子の治療なのです\(^o^)/
しかも鍼灸治療を行うことでその他の様々な症状(腰痛、肩こり、むくみや頻尿など)も改善して一石二鳥です!!
なので普通分娩(経腟分娩)で赤ちゃんを産みたい!!という方は、是非鍼灸治療を行ってみてください。
とはいえ、
妊娠20週の頃は実は50%の赤ちゃんが逆子です!!
それから28週の頃になると20~30%の赤ちゃんに減っています。
分娩の頃になれば3~5%に!!
赤ちゃんが
向きを出産モードにするのはそれぞれの赤ちゃんのペースなのです。
のんびりやさんもいます。
しかし、お腹が大きくなればなるほど、赤ちゃんは動きにくくなることも確かです。
逆子治療はあまり早すぎても遅すぎてもよくありません。
38週で逆子をなおしてくださいと言われても、難しいのが正直なところです。下手に動かして前期破水のリスクもあります。
目安としては約28週~34週がお勧めです☆
逆子で不安になっている妊婦さんがいたら、鍼灸治療という選択肢があることも教えてあげてください☆
ただし、逆子の患者さんの中には
逆子をなおす必要のない方もいらっしゃいます。
ママの子宮の形が正常ではなかったり、
多胎妊娠、前置胎盤、臍の緒が胎児に絡まっていたり…など
逆子をなおすことよりも、無事に赤ちゃんを産むことが大切です。
もし逆子で鍼灸治療に興味を持っている方がいたら、治療に来る前に必ず担当の医師に鍼灸治療を行ってもいいか、確認してくださいね!!