☆妊婦さんへの鍼灸治療講座③~腰痛編~

腰痛寒さが少しずつ厳しくなってきました。

いよいよ本格的な冬の到来です。

新潟出身の私も実は寒さが大の苦手(;^ω^)

これから気合いを入れて布団から出なきゃいけない日々の始まりです。

さてさて、新年も明けてあっという間に半ばに差し掛かりましたが、

昨年末、第3回目の妊婦講座に参加してきました。

 

今回は妊婦さんの腰痛についてと妊婦さんの治療用のカルテを自分たちで作成するという内容でした。
カルテはさておき…
『腰痛』

腰痛は日本人が訴える症状、第1位で
妊婦さんも例外ではありません。

腰痛は妊婦さんがかかえるマイナートラブル(重篤な影響を与えるほどではないが妊婦さんを悩ませる様々な症状)のひとつで
妊婦さんの60~70%が経験する症状です。
その多くは妊娠による生理的変化からくるもので、産後とともに軽減するものなのですが
中には重篤な症状に繋がるものもあり、適切な鑑別が必要です。

特に見逃したくないものは
☆子宮の収縮
☆腎・尿路疾患

です。子宮の収縮は切迫流・早産や急性の経過では常位胎盤早期剥離の初期徴候である場合があります。
また、子宮筋腫の変性や虫垂炎・髄膜炎なども子宮収縮を引き起こす要因の一つです。

これらは下腹部痛や腹部の緊張として感じられることが多いですが
腰痛・鼠径部痛として訴えることが稀にあり、気をつけたいところです。

次に腎・尿路疾患ですが、妊娠中は増大した子宮により尿路が圧迫され、
腎盂炎・尿路結石などを引き起こしやすくなっています。
腎臓のある、腰部上外側の痛み、臀部の圧痛・叩打痛、血尿や安静時痛(体位や運動に関係なく痛む)
場合は注意が必要です。
また、腎盂炎の場合は発熱などの全身症状も伴います。

こういった症状を除いて、妊娠中の腰痛に対しての鍼灸治療は
とても効果的であるという研究が多く行われ、結果を上げています。

なかなか病院では治療まではしていただけず、骨盤ベルトやあまりひどければシップや内服薬と
いう形でしか対処してもらえないのが現状だと思います。

どうぞ選択肢の中に鍼灸治療を入れていただければと思います。

それでもなかなか時間がなくて治療に行けない(>_<)
という方、腰痛は自分でもある程度改善することができます!!

最後にいくつかその方法をお伝えします。

【腰痛の方への日常生活アドバイス】
まずは何よりも腰の安静が大切です!
腰に負担をかけない動作を行うこと!!寝てればいいというわけではありません。
      例) 1、床から起き上がる際は横向きになって手で床を押しながら起き上がる。
        2、下のものを拾うときは膝を曲げてしゃがんで取る
        3、椅子に座るときは深く座り、背もたれに背中をぴったりつける
        4、物を持つときは身体に引き寄せて持つ
        5、寝るときは横向きで膝と股関節を曲げるか、仰向けでひざ下に枕を入れる 
        6、長時間の立位、座位を避ける
        7、安定性の悪いところに立たない、履かない
         
                      ………など
それ以外にも筋緊張を緩和させるために、入浴、リラクセーション、ストレスの解消が大切です。

また体重の急激な増加は腰痛を引き起こす要因ですので、妊婦さんは特に
体重管理は大切です。

上記の内容は妊婦さんに関わらず、腰痛の方には気お付けていただきたいポイントですので、

是非行ってみてください。

 

 

 

 

 

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